2014年12月2日火曜日

カンタン!GIMPでドット絵を描く方法【GIMP】

ドット絵の使用ソフトをきかれ
GIMPと答えたら

「ハァ?何やそれ怪しい。」

みたいな反応をされたので

GIMPとはなにか、

また

GIMPでドット絵を描く方法、
ついでにGIFアニメの作り方を
説明したいと思います。

忘れていましたがこのブログは仮にもGIMPカテゴリーです。





GIMPとは?




GIMPというのは

GNU
Image
Manipulation
Program

というフリーのペイントソフトです。

タダです。
無料です。
ありがたいですね。




市販ソフトに劣らないほど多くの機能があるので


いきなり使い方も知らずに使うと

なんじゃこりゃ!

と感じてしまう方も
いらっしゃるとか、いらっしゃらないとか。
私のことです。


本来、GIMPが得意とするのは
フォトレタッチ、画像の加工、合成です。

ちょぴっとフィルター機能をいじるだけでも
それなりの加工ができます。

イラストもGIMPに慣れたら描きやすいかと思われます。

※古いバージョンのGIMPでイラストを描くなら
GIMP-painterをオススメします。
Ver2.8くらいからは最初からGIMP-painterの機能も入っているそうです。







写真のレタッチ、加工、合成向きなGIMPは一見すると
ドット絵には向いていないようにも見えますが

実はドット絵もけっこう描きやすいです。



色調変更に色域選択、
インデックスカラーへの変換などの機能は

↑ファジー選択と色相彩度の変更で帽子の色を変えている例。

ドット絵作成時にはとても便利です。


それでは、GIMPでドット絵を描く
具体的な説明をしていきたいと思います。

今回使用しているバージョンは2.8.14です。



下準備




まずは下準備です、




消しゴムツール、暗室ツール、ぼかしツール等の
設定にハードエッジをチェックしておきます。





次に楕円選択、自由選択などの設定から
なめらかにのチェックを外します。




こうすることにより、
ドット絵を描くときには必須とも言える
1ピクセルごとの編集がやりやすくなります。




特に!


選択系のツールと消しゴムツールはよく使うと思うので
ドット絵描くならばせめて
これだけは設定を変えておきましょう。

後で痛い目を見ます。




次に、ペンタブ使用者には重要です。


動的特性をDynamics Offに変更します。



こうしておかないと
ペンタブレットを使っている場合、
筆圧が検知されて
色の濃さがバラバラになってしまいます。






これだけ設定すれば
ドット絵が描ける環境が整います。

ちなみに、元に戻す場合は
上記と逆の手順で設定するだけです。


ドット絵を描いてみる



▼鉛筆ツール


ドット絵をかく際に使う主なツールは鉛筆ツールです。


鉛筆ツールは
ペンツールと違い、1ピクセルごとの編集が可能です。
余計なアンチエイリアスがかかりません。


▼選択ツールなど

前述のとおり、
色域選択は便利です。

うまく設定を使いこなせるようになれば、画像のように上着だけを選択して‥‥







色相彩度の変更で上着の色だけ変えることができます。




▼256色への減色

上部の画像タブからモード、インデックスを選択し
インデックスカラーへの変換を行えば

変換用のソフトを使わずとも

手軽に256色へ減色することが可能です。







うっかり色数を気にせず描いてしまっても
この減色で大抵なんとかなります。




GIMPによるフルカラーから256色(正確には255色)への変換



256色以上使っていても
まあまあ綺麗に減色してくれます。



これでツクール200Xの素材も簡単に作れます!






GIFアニメーションを作る




GIMPではGIFアニメーションを作ることも可能です。
作ったドット絵を動かしてみることもできるんです!

まず、動かすコマを用意します


この3枚のドット絵を使い、
GIFアニメーションを作りたいと思います。



2と4は同じ画像を使用。


表示する順番にレイヤーを並べ、

レイヤー名を
【n番目に表示するレイヤー】(Xms)【Xミリ秒間表示】(replace)

とします。

※replaceは絵を置き換えるという意味と考えてください。
これがないと絵が置き換わらずに表示されます。
背景が透過されていない画像なら、なくても大丈夫です。




そして、上部のフィルタータブから
アニメーション→再生を選び、再生してみます。


おそらく、動いたはずです。



動き方に文句がなければ、
フィルター→アニメーション→GIF最適化を選択し
GIF画像としてエクスポートします。

その際、こんなの↓が出てくるので

アニメーションとして
エクスポートにチェックを入れてください。

他はお好みで設定してください。


これでGIFアニメの完成です。




おわりに


何十体もドット絵キャラクターを
描いてみて痛感しましたが、

GIMPの選択機能、色変換機能は
ドット絵をかく際、ものすごく重宝します。


私の紹介よりも
実際に使ってみたほうが良さが伝わると思うので
ドット絵のツールに悩んだらぜひ、

GIMPを使ってみてください。


以上。